コラム 農薬について
現在、世界で年間数千万人が農薬中毒になっていると言われており、 国連食糧農業機関(FAO)は、 農薬によって年間500万人の死亡者が出ていると推定しています。
農薬の使用料が最も多い作物が綿花。2番目に多いのがコーヒーです。 コーヒーは世界の赤道周辺国60カ国以上で栽培されていますが、 一般的なコーヒー栽培では、除草の手間を省くために有機質として大切な「雑草」を、 グラモキソンやラウンドアップ等の除草剤で枯らします。 除草剤は草だけでなく、土中の大切な微生物まで殺してしまいます。 加えて、化学肥料に頼り切った栽培を続けると、 いよいよ土中微生物が少なくなり、土も硬くなってきます。
こうなるとコーヒーの樹は元気がなくなり、サビ病やネマトーダ、 ビッショミネイロ、ブロッカ等の害虫に対する抵抗力が弱くなってきます。 そこで、農薬の力を借りて栽培を続けることになりますが、 一時は病害虫の肥大が治まったようにみえても、作物自体に基本的な体力が無いため、 農薬を欠かすことが出来なくなります。 さらに、テミクやバイジストン等のように、 より強力で効力が長続きする農薬を使用する人が増えています。
途上国の中には、農薬の怖さを知らずに素手で農薬を撒いてる人もいます。 そして、途上国で使われている農薬の中には、先進国では禁止されて使えないため、 途上国に輸出しているものもあります。
私たちは、有機無農薬コーヒーや紅茶の生産者との提携を通して、 世界中に、農薬や化学肥料に依存しない有機農法が広まることを願っています。