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なぜ、無農薬なのか。なぜ、ジャカランダ農場なのか。

この文章は、弊社がジャカランダコーヒーの取扱を始めてから2年ほどの後、有機コーヒー社(ウインドファーム)を見学に訪れたジャカランダコーヒーを取り扱って頂いている消費者団体の人たちのために、弊社代表の中村が書いたものです。
古い文章ですが、無農薬コーヒーと、ジャカランダ農場とのフェアトレードについての考え方がまとまっておりますので、あえて手は加えずに、当時のままここにご紹介させて頂きます。

有機コーヒー社をご訪問のみなさまへ

なぜ、無農薬なのか。なぜ、ジャカランダ農場なのか。

1.なぜ、無農薬なのか。

農薬を使用した場合の問題点は、大きく分けて二つあります。

一つは、農薬による環境汚染、農薬を散布する人の農薬中毒、そして農薬を使用して作った作物の残留農薬の問題があります。つまり、ジャカランダ農場のカルロスさんが言っている「農薬を多用する農業は、生産者にとっても、消費者にとっても、環境にも良くない」と言うこと。

二つめは、農薬は長い目で見ると、農場のバランスを崩してしまい結果的にはよい作物がとれなくなる、ということがあります。農薬には、除草剤(殺草剤)、殺虫剤、殺菌剤などがありますが、これらはクモやミミズをはじめとする様々な益虫やバクテリアまで殺してしまうため自然界のバランスが崩れ、害虫や病気が発生したときに、それを抑える益虫やバクテリアが少ないため被害が大きくなります。それを抑えるためにさらに多量の農薬、あるいは強力な農薬が使用されるようになります。また、除草剤や化学肥料の使いすぎによって、日夜、土を耕しているミミズやバクテリアが減って土が硬くなり元気な作物が育たなくなると、ますます害虫が増えたり病気が出やすくなります。その為農薬の使用量が増えたり、強力な農薬を使用するという悪循環に陥ることが多くなっています。

2.なぜ、ジャカランダ農場なのか。

1.コーヒーの味が良い

農場のあるミナスジェライス州南部のネグラ山脈の高地が、コーヒー栽培に適した環境(標高、気温、雨量、肥沃な土地など)を持ち、良質コーヒーの生産地であるということ。そして、その地域の中でもジャカランダ農場は、毎年トップクラスのコーヒーを作っていること。

2,農場のオーナーであるカルロス・フランコさんが農場のスタッフをとても大切にしている

カルロスさんが農薬の使用をやめた最大の理由は、「農薬散布によってスタッフの健康を損ないたくない」ということでした。一般の農場では、そのような理由で農薬をやめることは、まずありません。1856年に開拓されたこの農場の現在のスタッフは、その多くが、ひいおじいさんの代やそれ以前からこの農場で働いています。一般のコーヒー農園のように、必要なときだけ雇われる労働者と違って、農場内に定住する彼らには「ジャカランダ農場は自分たちの農場」という気持ちがあるため、農作業がとても丁寧に行われています。両者の農作業を比べて見た場合、ちょっと見ただけでは、小さな違いにしか見えませんが、何年何十年と積み重ねてゆくと大きな違いとなって現れてきます。土が変わり、樹が変わり、農園全体の環境が大きく変わって、豊かになって行きます。

一般のコーヒーと違った独特の甘みを持つマイルドコーヒーは長年の積み重ねが作り上げたものだと言えるでしょう。良質コーヒー生産地として知られるこの地域の中でも、毎年トップクラスの味の評価を受けている理由はここにあるようです。

また、日本と同様にブラジルでも農村部の過疎化が進み、若者の都会への流出が進む中でジャカランダ農場には多くの若者が楽しく働いています。このことは、有機コーヒー栽培の将来が明るいことを示しています。

カルロスさんは、自分のことは多くを語ってくれませんが、周りの人の話では農場のスタッフだけでなく農場外の人も大切にしているようです。特にハンディキャップを負った人たちに対するボランティア活動はカルロスさんのお父さんの代から続いているそうです。ジャカランダコーヒーの「消費者」であるG(見学に訪れた消費者団体の名前です)と小社が、チェルノブイリ原発事故の被害にあった子どもたちの支援活動に取り組んでいることを知って、一番喜んでくれて協力してくれたコーヒー生産者がカルロスさんでした。


有機農産物の産直(提携)をやってゆく上で最も重要で、しかも時間がかかることは"いかに生産者との信頼関係を作り上げてゆくか"ということなのですが、カルロスさんの場合、個人的な利益や目先の利益で動く人ではなく"長い目で見て、みんなが幸せになるにはどうすればよいか"と考える人なので、私たちも安心して産直を育ててゆくことが出来ます。

産直で有機農産物の価格を決める場合、生産者の立場だけで考える人は「高いほどいい」、逆に消費者の立場だけで考える人は「安いほどいい」といった感じになりがちですが、カルロスさんの場合、消費者側の立場も考え、長い目で見てお互いのためになる価格、両者が永く産直を続けてゆける価格をともに考えてくれます。カルロスさんは産直でつながる人々を単なる「消費者」ではなく「仲間」と考えています。目先の利益で動く生産者の場合、その時々で一番高く買う相手を選びます。その為時間をかけて信頼関係を作り上げる産直には向いていません。

私(中村)が初めてジャカランダ農場を訪れたときのことです。1856年の農場開拓以来初めての日本からの来客に対して、カルロスさんはジャカランダという樹の苗木を手渡し、植樹して欲しいと言いました。そして、植え終えた私に「これであなたは、この農場に根を下ろしました。末永いお付き合いをお願いしたい」と言ってくれました。

sorry,imagedesu


有機コーヒー社では消費者に、ジャカランダ農場のことを詳しく伝えたいと考え、年に一回、日本から農場に出かけていました。しかし、それだけでは消費者にジャカランダ農場の情報を十分に伝えられないと考え、一昨年からブラジルのサンパウロ市に事務所を置きました。ブラジル事務所スタッフが毎月農場を訪問し、コーヒーの生育状況や農場での出来事などの取材レポートと農作業風景の写真、ビデオなどを日本に送ってきます。そのような農場の取材をすればするほど農場の素晴らしさが見えてきました。昨年からは逆に、日本の消費者のビデオメッセージなどを生産者に見てもらったところ、大喜びしてくれました。これまでは、どんな人たちが自分たちの珈琲を飲んでいるのか全く分からなかったし、その人たちがコーヒーの感想を聞かせてくれたり、メッセージを寄せてくれることがとても嬉しかったのです。これまで見えなかった消費者の顔が見えると言うことが、私たちが考えている以上に、生産者の励みになっているようです。

なぜ、ジャカランダ農場のコーヒーを勧めたいか、ということの結論を言えば、もちろん有機無農薬栽培であることやおいしいコーヒーであることもありますが、最大の理由は、オーナーの人柄と、それが育んできた農場全体の暖かな雰囲気や誠実さが、永く産直(提携)を続けてゆくのに最適だと考えるためです。無農薬コーヒーの取扱を初めて9年になりますが、数多くの生産者と接してきた中で、私どもが今、最も自信を持ってお勧めできるのがジャカランダ農場なのです。この農場との産直を育ててゆくことで、コーヒー産直における一つのモデルケースが出来ないものかと考えています。

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製造:有限会社有機コーヒー
販売:株式会社ウインドファーム
お問い合わせは ocinfo@organic-coffee.jp までお願い致します。