珈琲の旅人からの手紙 その4インタグコーヒーを育む熱帯雲霧林
こんにちは、コーヒーの世界の旅人です。 きょうは南米の国、エクアドルに飛んでみました。空から見下ろせば、その国土には多様な自然がひしめき合っているのがよく分かります。高度6000メートルを超えて南北に連なるアンデスの山稜。その山裾には、マングローブが生い茂る海岸線が続いています。大西洋から発する湿潤な風は、そびえ立つ山稜に向かって風とともに上昇し、雲を呼び、霧を生み、いつしか熱帯雲霧林と呼ばれる豊かな森が形成されました。 この類希なる豊かな生態系を誇る森こそが、インタグコーヒーを育む生命の舞台に他なりません。光を求めて広がり、空間を埋めていく樹木の枝葉。加えてそこには様々な着生植物が生息し、豪華な色彩を放します。やがて樹木は着生植物の重みに耐えきれなくなり、まず枝が折れ、最後は樹木ごと倒れて土に還り、そこに降り注ぐ陽光が新たないのちを生み出します。光と風、土と水の絶え間ない循環のなかで成立した濃密な生態。インタグコーヒーもそれを構成する一つの植物として栽培されています。 とても残念なことに、この奇蹟の森の地下に眠る鉱山資源を開発しようとする動きがあります。一度、鉱山開発が行われてしまえば森は再生不可能な被害を受けてしまうので、インタグの森に住む人々は、鉱山開発に反対です。
![]() しかし、経済的にも貧しいインタグでは、ただ開発に反対するだけでは、目先の利益を求める鉱山開発を止めさせることはできません。森を守りながら、持続的な発展を目指す取り組みが必要でした。そして、インタグの人々は、森とともに発展していくアグロフォレストリー(森林農業)とフェアトレードを選択したのです。インタグコーヒーの栽培を継続し、それを公正な価格で取引きしていくことができれば、インタグの森で持続可能な発展を実現していくことができます。 インタグコーヒーが栽培される背景には、こうした社会状況があるのです。エクアドルの熱帯霧雲林を守るというメッセージを込めて、インタグコーヒーをお届けします。 |
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