珈琲の旅人からの手紙 その3『カルロスさんのコーヒー』の歴史
こんにちは。コーヒーの世界の旅人です。いかがお過ごしですか?今日はカルロスさんのコーヒーの歴史の話です。 今やブラジルの有機コーヒー栽培のパイオニアとして知られるカルロスさん。彼が生涯愛し続けたジャカランダ農場の歴史は、1856年、 この大地に入植したジョン・マノエル・フランコさんから始まります。 ジョンさんはこの農場に「マッタ・デントロ(深い森)」と命名し、それは2代目のセベーロ・ビルジリオ・フランコさんへ、その後は 彼の3男イザウチーノ・ビルジリオ・フランコさんへと受け継がれました。そのイザウチーノさんの子どもとして、1927年に生まれたのが カルロスさんです。
![]() 当時の農法は、開拓時と同様に、原生林を焼き払ってコーヒー樹を植えるという栽培方法が一般的でしたが、カルロスさんの父イザウチ ーノさんはこの頃から「土壌をいかにして保つか」という今日の有機農業につながるテーマに着目していたといいます。彼は「原生林を伐 採した後に残る大量の樹や枝葉の焼却は、コーヒー樹の成育に必要な有機質や微生物まで消滅させてしまう」と考え、樹と葉は細かく切り 、有機質として土に還元しようと試みました。 この父イザウチーノさんのもとで、カルロスさんはコーヒー栽培を学んでいきます。後年、化学肥料と農薬を多用する近代農業に疑問を 抱くカルロスさんはコーヒーの有機農業に取り組むことになりますが、カルロスさん自身の言葉によれば、それは「有機農業との再開」で あり、「今日の有機栽培の基礎となったのは、父のそばで働きながら学び、受け継いできた技術です」と語っています。 カルロスさんの有機栽培を支えていたのは、その大地で祖先から受け継がれてきた尊い知恵の数々だったのですね。カルロスさんは2年 前にこの世を去りましたが、今、カルロスさんが遺したジャカランダ農場は、その息子や孫の世代にも受け継がれています。 |
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