トセパン協同組合の活動を支える「トセパン基金」
1977年に設立されたトセパン協同組合は、今や約35,000世帯以上の組合員を抱えるまでになり、その活動も、有機農業、教育、エコツーリズム、持続可能な住居、医療福祉、マイクロクレジットなど多岐に渡ります。
トセパン協同組合の中には、それぞれの活動に特化した8つの小さな組合があり、年々それらの組合の取り組みも増えています。組合が活動を続け、それによって多くの組合員(その家族も入れるとさらに多数)が自然を守りながら自立した生活を送るためには、継続的な資金が必要です。
そこで、トセパン協同組合は、必要な融資や寄付を受ける窓口として、2012年に「トセパン基金」を設立しました。つまり、組合の「皆が幸せになる」という目標を実現するための取り組みを支えているのが、「トセパン基金」なのです。
では、その集まった資金はどのように使われるのでしょうか?
トセパン協同組合には、その時々で組合が重視する取り組み、緊急を要する取り組みがあります。どの活動を優先するべきか組合と基金担当者で話し合いが行われ、それに基づいて支援先(支援すべき活動、プロジェクト)を決めるかたちになっています 。
そこで、私たちウインドファームも、コーヒーと合わせ、トセパン基金を通したトセパン協同組合の活動支援を継続して行っていきたいと考えています。
皆さまにもぜひトセパン協同組合へのご支援をいただけると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
トセパン基金 ディレクター アドリアナさんからのメッセージ
親愛なる日本のサポーターの皆さんへ
いつもトセパン基金をご支援いただき、どうもありがとうございます。
私たちトセパン協同組合は、先住民族やこのシエラノルテの地域に住む人たち「皆が幸せになるために、よりよい暮らしを作っていく」ことを最大の目標として活動しています。その取り組みをいつも温かい心で支援し、思いやってくださる日本の皆さんに深い感謝をすると同時に、応援してくださることをとても幸せに感じています。
私たちの学校(教育)プロジェクトに最初のご支援をいただいてから地震被災地支援に至るまで、日本の皆さんは私たちトセパン協同組合の目標を常にサポートし続けてくれている素晴らしい友人であり、心強い仲間だといつも感じています。日本はメキシコから遠い場所にありますが、皆さんは私たちと同じ方向を見つめ、歩み、つながり続けてくれる存在でもあります。
皆さんのサポートのおかげで、組合の教育プロジェクトが進み、地震被災地支援(住宅建設)のプロジェクトを達成することが出来たこと、心から感謝しています。
実際に、これまでの組合の活動で、下記のような成果が生まれています。
- 何世紀にもわたって沈黙してきた先住民族が自分の意見を言えるようになった
- 組合への参加を通し、コミュニティの一員としての自信と安全が高められた
- 組合のような社会的組織が、皆をより強くするという考えが広まった
- 組合員の自己管理と自立が可能となった
- 利益が生産者の手元に残るようになった
- オルタナティブな社会(経済優先ではない社会)を作ろうと取り組んでいる組織間で、ネットワーク作りができた
このように、皆さまからの温かいご支援によって、私たちは自然を守り、よりよい暮らしを作るためにさまざまな活動に取り組むことができているのです。また、それができることにとてもワクワクしています。
これからも続く私たちの取り組みに、ぜひ皆さんもご招待したいと思っています。
今後も、心を寄せていただけると嬉しいです。
心を込めて
アドリアナ・デ・ラ・ペナ
(トセパン基金ディレクター)
※ 頂いたご寄付は、「ワールド・エコロジー・ネットワーク」を通じて、トセパン協同組合へ送られます。